[アップデート] Amazon SageMaker Lakehouse と Amazon Redshift、8つのアプリケーションからのZero-ETL統合をサポートしました #AWSreInvent
AWS事業本部コンサルティング部の石川です。Amazon SageMaker Lakehouse と Amazon Redshift が8つの主要アプリケーションからのゼロETL統合をサポートすると発表しました。データ管理プロセスが大幅に簡素化され、企業のアナリティクスとAIイニシアチブがより効率的に推進されることが期待されます。
Zero-ETL統合とは
Zero-ETL統合は、従来のETL(抽出・変換・ロード)プロセスを自動化し、データパイプラインの構築にかかる時間と労力を大幅に削減します。この統合により、以下のメリットが得られます。
運用負荷の軽減
ユーザーは複雑なETLプロセスの設計・構築・テストから解放されます。
迅速なセットアップ
ノーコードインターフェースを使用して、数クリックで統合を設定できます。
自動データ更新
アプリケーションデータの最新レプリカが自動的に維持されます。
サポートされるアプリケーション
Zero-ETL統合は以下の8つの主要アプリケーションをサポートしています。
- Salesforce
- SAP
- ServiceNow
- Zendesk
- その他4つのアプリケーション
これらのアプリケーションは、顧客サポート、関係管理、ERPなど、企業にとって重要なデータソースです。
統合のメリット
データサイロの解消
組織内のデータの壁を取り除き、より包括的な分析が可能になります。
運用効率の向上
データ取り込みプロセスが最適化され、分析や洞察の獲得に集中できます。
高度な分析
Apache SparkやAmazon Redshiftを使用して、アプリケーションデータの詳細な分析や機械学習が可能になります。
使用方法
統合の作成と管理は、以下のいずれかの方法で行うことができます:
- AWS Glueコンソール
- AWS Command Line Interface (AWS CLI)
- AWS Glue API
AWS Glueコンソールからの設定
最後に
Amazon SageMaker LakehouseとAmazon Redshiftの新機能である8つの主要アプリケーションからのZero-ETL統合は、データサイロの解消、運用効率の向上、高度な分析の実現が可能となり、企業は複雑なETLプロセスから解放されます。ノーコードインターフェースを使用した迅速なセットアップや自動データ更新機能により、ユーザーはデータの取り込みよりも、その分析と洞察の獲得に注力できるようになります。
ERPやCRMといったビジネスデータ、SNSやInstagramのインサイト、そして社内データを統合して分析することで、企業は多くのメリットを享受できます。これにより、異なる部門間でのデータ共有が容易になり、組織全体の連携が強化されます。また、顧客の行動や市場のトレンドを深く理解することで、より効果的なマーケティング戦略を立案し、ビジネスの成長機会を見つけることが可能になるでしょう。